片枝のベンチ(ヒノキ)

方枝のベンチ01
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方枝のベンチ03
方枝のベンチ04
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一見生き物が歩いているようにも見えるベンチ。森から伐採したヒノキの皮を剥き、自然の作り出す形をそのまま生かし枝の部分を脚にしたベンチです。座る面に枝は切ったわけではありません。

杉や檜などの針葉樹は、森の外側からみると枝が左右対称的に張り葉で覆われていますが、森の中側から見ると枝葉が無いことに気づきます。これは木が成長過程で、日の当たらないところの枝は自ら落とし、日が当たるところだけが成長するからです。そうして育った木の形は片枝となり、バランスが悪くどこか不自然に見えます。街中にある公園の木々の多くは日当たりが良く、前後左右対称的に枝を張っていますが、手入れが行き届いていない人工林では枝張りの角度はとても狭くなる傾向にあります。
このベンチを通じて森の話へと繋がればという思いもあって設置しました。